INTJ(建築家)とHSPは基本的に矛盾している点があり、正反対の性格であることが多いです。
しかし、INTJの性格にT(Turbulent)神経型が加わることで、HSPに近い特徴が強まり、特に感受性や内向的な特性において共通点が多いとされています。
本記事では、INTJ-TでHSPな筆者が、INTJ-TとHSPの関係性、共通点、そしてそれぞれの要素を持っているか見極める方法を解説します。
また「自分はHSPだけどINTJ-Tの気質もある?」「INTJ-TだけどHSPの特徴も持っているのでは?」と気になっている人のために、それぞれの気質を持っているかどうかを判断するポイントも紹介します。
INTJ-TとHSPの共通点
まずは、INTJ-TとHSPの共通しやすい特徴を解説していきます。
- 深い思考を好む:物事を論理的・戦略的に考える(INTJ)/物事の意味や背景を深く考え込む(HSP)
- 内向的で一人の時間を大切にする:社交的な場よりも、自分の世界に没頭することを好む
- 周囲の変化や刺激に敏感:環境の変化や他人の感情の影響を受けやすい
- ストレスやプレッシャーを感じやすい:完璧を求めがちで、不安を抱きやすい
これらがINTJ-TとHSPで共通しやすい特徴です。
INTJ-TとHSPの気質を見極める方法
続いてそれぞれの気質や性格があるのかを見極める方法を解説します。
INTJ-TとHSPの気質は固定的なものではなく、強さや特徴に違いがあります。
時には、両方の特徴が逆転したり、同じ程度に現れることもあります。
そのため、どの特徴がどの程度表れているかを見極めることが大切です。
自分の気質がどれくらい強く、または弱く現れているかを理解することが、正しい判断をするためのポイントになります。
HSPの人がINTJ-Tの気質を持っているかを見極めるポイント
感情より合理性を優先するか?
HSPは感情が先に立ちやすく、周囲の感情に強く影響されますが、INTJ-Tは感情を抑えて冷静に合理的に行動することを重視します。
もし、感情に流されそうになることがあっても、その後冷静に合理的に判断し直すことができる場合、INTJ-Tの影響が強いと言えます。
未来を見据えた戦略的な思考ができるか?
HSPの特徴としては、今感じている感覚や感情に影響されやすいことがありますが、INTJ-Tは未来を見越して計画を立て、戦略的に物事を進めることを得意とします。
もし、未来に対して不安を感じることがあっても、その不安を乗り越えるために計画的に行動しようとする傾向があるなら、INTJ-Tの気質が強く表れているかもしれません。
他人に流されにくいか?
HSPの人は他人の意見や感情に強く影響されやすいですが、INTJ-Tは他人の意見よりも自分の判断を重視します。
もし、周囲の意見に流されつつも最終的には自分の判断を優先することが多い場合、INTJ-Tの気質が混在している可能性が高いです。
INTJ-Tの人がHSPの気質を持っているかを見極めるポイント
環境の変化に敏感か?
INTJ-Tは適応力が高く、環境の変化に柔軟に対応できる傾向がありますが、HSPの特徴がある場合、些細な変化に強く反応し、ストレスを感じやすいことがあります。
もし、普段は冷静に計画を進められていても、環境の小さな変化に過剰に反応してしまうことが多い場合、HSPの気質が影響している可能性があります。
人の感情に強く共感してしまうか?
INTJ-Tは感情的な反応よりも冷静な分析を重視しますが、HSPの気質が強い場合、他人の感情に非常に敏感で共感してしまうことがあります。
もし、普段は感情を抑えがちでも、特定の状況で他人の感情に深く共感してしまうことがあるなら、HSPの影響が表れているかもしれません。
ストレスを感じやすいか?
INTJ-Tはプレッシャーを力に変えやすいですが、HSPの気質があると、特に過剰なストレスや感覚的な刺激に弱くなることがあります。
もし、普段は冷静に状況を処理しているものの、特にストレスフルな状況下で極端に反応してしまうことが多いなら、HSPの特徴が関与している可能性があります。
刺激(音や光、匂い)に敏感か?
INTJ-Tは一般的に外的な刺激に対して冷静に対応しますが、HSPの特徴が強い場合、音や光、匂いに過敏に反応することが多いです。
もし、日常的にはあまり気にしないけれども、時折強く反応してしまう場合、HSPの影響を受けている可能性が高いです。
INTJ-TとHSPを両方持っている人が多い理由
INTJ-TとHSPの気質を両方持つ人が多い理由は、性格や気質が確立される過程で共通の環境や境遇の影響を受けている可能性が高いと考えています。
まず、HSPの人は、生まれつき環境や他者の感情に対して非常に敏感で、繊細な感受性を持っていると言われています。
一方、INTJ-Tは性格として徐々に確立される傾向があり、特に成長過程や経験を経て、その傾向が強まると考えています。
重要なのは、HSPとしての気質が強化される環境や境遇が、同時にINTJ-Tとしての性格形成にも影響を与えることがある点です。
例えば、HSPの人が幼少期に過度な刺激や他者との対人関係でストレスを感じることが多い場合、その感受性の強さがさらに強調されることがあります。
そして、この環境下で自己を守るために、INTJ-T的な冷静さや論理的な思考を発展させることが多くなります。
つまり、HSPの敏感さと、INTJ-Tの計画性や論理的思考が、共に同じような境遇やストレスから強化される場合が多いのです。
このように、HSPの気質が強い人が、環境に適応する過程でINTJ-Tの性格的特徴を強めるケースがあるため、両方の気質を持っている人が多いと考えます。
まとめ
INTJ-Tは、戦略的な思考と自己改善を非常に重視し、独立心が強いタイプです。
しかし、その一方で、自己批判が強く、不安を抱えやすい傾向があります。
また、理論的で計画的に物事を進めるものの、感情に対しては不器用で、他人の感情にも鈍感になりがちです。
論理を優先し、感情よりも合理性を重視するため、時に「冷たい」「分かりにくい」と思われることもあります。
それだけでなく、自分自身の感情も論理的に処理をしようとするため、うまく表現できないことが多いのも特徴です。
さらに、INTJ-TにHSPの気質が加わると、生きづらさはさらに複雑になります。
HSPの気質を持つことで、外的な刺激や感情、環境の変化に敏感になりすぎることがあります。
そのため、INTJ-Tの理論的な思考とHSPの感受性がぶつかり、物事を冷静に論理的に処理しようとする一方で、感情が溢れ出し、処理しきれずに溜め込んでしまう傾向があります。
内向的な性格も相まって、自己の感情を外に出すことが少なく、心の中で多くのことを抱え込みやすく、ストレスを強く感じるようになります。
こうした悩みについて、INTJ-T×HSPの当事者である筆者が、実際に感じたことや試行錯誤してきた経験を元に、同様な生きづらさを持つ人が少しでも自分らしく生きやすくなるための情報を、noteにて配信しています↓
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